4月馬鹿

春時はちょっとだけ寂しいと思うことがあるのですが。
私って、なぜか節目に乗れない。

卒業式があったり追い出しコンパがあったりなんだり、みんなが過去を共に振り返って感慨深そうにしているとき、照れくさい言葉で互いに気持ちを伝え合っているような場面、私は神妙な気分になれない。
酔っ払いの中の素面のような気分です。むむ。

私が全く節目なしで人生を暮らしているかというと、そういうわけではないのですが…なんでもない日にふと神妙な気分になってこれまでを振り返り一人で区切りをつけてしまうようなことが多いような。一人で過去を清算し未来に向かってしまうと、あとはすっきりしたもので、最後の日も最初の日も式典も、なんてことはなくなっちゃうんですよねぇ。ひょろ〜、と通り過ぎてく。

今日は、大学のときにさんざんケンカし続けた先輩が「明日から社会人になるから」とご飯をごちそうしてくれました。すごくありがたくてすごくうれしく思ったのですが、どうも私よりも感慨深げにいろいろと話をしてくれて、ありがたいと思えばこそ淡々としている自分がなんか申し訳ない。
やっぱり私って薄情なのかしらん。
なんか、もっと噛み締め噛み締め、節目節目を人生の一大イベントとして楽しんだ方がよいのかもしれないですねぇ。

なんちゃって、どうせ変わらないのだけど、
そんなことを思ってみる4月馬鹿。