深夜特急

大沢たかお だー

深夜特急』‐ミッドナイト・エクスプレスとは、トルコの刑務所に入れられた外国人受刑者のあいだの隠語である。脱獄することを、ミッドナイト・エクスプレスに乗る、と言ったのだ。(深夜特急 第1便 巻頭より)

かっこえーやんけ。
香港からタイ、マレーシア、シンガポールとアジアをまわり、インドからシルクロードを抜けてトルコからギリシャ地中海へ、そして最後に西ヨーロッパ諸国を巡ってロンドンまでを乗合バスで行く旅をつづった『深夜特急』。これぞ日本人バックパッカーのバイブル!と称する人も多いのではないでしょうか。
これがテレビドラマ化されている、しかも主人公の沢木耕太郎役は大沢たかお!テレビドラマで全旅程を再現、ってどんな感じかなと思って見ましたが、半分はドキュメンタリーというか…大半はドキュメンタリーでした。
旅が進むほどに大沢たかおの顔が本当に変わっていくんですけど、それは役者としての演技というより、撮影旅行がそうさせたんだろうと思います。
そのぶん、ストーリー展開などはなく、本当に“旅をする”だけのドラマなので“ストーリー”を期待して見るとつまらないかなぁ。でも、のんびりしたい気分の人、脱日常願望のある人にはオススメです。

いやでも乗合バスでユーラシア大陸を行く、って相当すごいですよねぇ。
私は2週間程度の旅行しかしたことがなく、それもバックパックするぞ!というよりはお金がないから毎回バックパッカーじみた旅になっているだけということですが、それでも結構ハードだなぁと思ったもん。
私の中で強烈な思い出のインド旅行は、最後に空港を出るときには150ルピーしか残らなかったギリギリの移動旅行だったので、お金が無くなる不安とか、連日の移動とか、宿の汚さとか、加えて体調の悪さとかでずいぶん精神が擦り減ったけど、2週間だから耐えられたなーと思います。
でも、ああいう短期でどかっと来る旅は2度はご免です。へヴィだ。なんていうか、タバコで腕を焼く“根性焼き”みたいな感じ?
うぉおおお根性じゃぁあああ。って。。笑
長期の旅だと本当に楽しめるんじゃないかな。もっと…こう、風に吹かれて足が動く、というような旅がしてみたいですねー!だめだったら日本に帰ったらいい、行けるところまで行こう、という心構えの旅ね。いいなぁ。
そんなことを思いつつ、大沢たかお羨ましいなぁと思いつつの『深夜特急』でした。