のすたるじっく SaDo

久々の更新です。
いやあ最近パソコン触らなかったから(笑

ゴールデンウィークは、新潟と佐渡に帰りました。
佐渡日本海にあるとてもきれいな島です。
日蓮上人や後鳥羽上皇島流しにされ、江戸時代は幕府直轄地として金銀の産出を担った歴史・文化の豊かな所です。鬼太鼓、薪能や焼き物などいろいろあるんですよ。それから、地蔵が日本で一番多い島、ってきいたことがあるけど…確かにそこらじゅうに地蔵があります。
おじいちゃんの家は、裏には山があって目の前には海がある、そういう所にあります。今回佐渡にいってびっくりしたのは風が、本当にきれいでおいしいこと。小さい頃、保育園のジャングルジムのてっぺんで「空気がおいし〜!さくらんぼの味がする〜!」って内心「ウソだ」と思いながら叫んだのを思い出しました。20歳を超えて“おいしい”がやっとわかった。笑

佐渡のおいしい風は、さくらんぼの味じゃなくて、海と土とツツジの匂いです。そこらへんを散歩していると「麻美じゃないか」と小さい頃かわいがってもらった近所のおばあちゃんに言われました。へぇ〜!ずいぶん久しぶりなのにわかるんだ!と思ってびっくり。でも、こんにちはと挨拶したら「まぁ〜あんたぁ、昔は本当にかわいかった(のに)」と言われました。うむ。

のんびりした一週間でした。
親戚や家族や私を小さな頃から知っている人たちと会って、小さい頃はずいぶん無垢で天真爛漫なフリをしていたなぁと思い出しました。場をわきまえることのできる聞き分けのいい子供っていうのは、だいたい自分の中に“子供らしからぬ”部分があることを見つけていて、それを抱えながら大人になるのを待っているものなんじゃないかと思います。(だから周りにそういう子供がいたら気をつけた方がいいですょ^^;)
佐渡でのんびりしながら私はそんなことを考えて、自分が小さい頃からあまり変わっていないってことを確認したのでした。「子供の頃は純粋だったのにいつの間にこんなに変わっちゃんだろう」なんて罪悪感にさいなまれることは、今までもこの先もないでしょう。だって私は子供の頃から打算的だったし、また同じように純粋だったから。
それでも自分が大人になったと思うことはあって。それは例えば、佐渡のおいしい空気が「ああ、こんなにおいしかったんだな」って、わかった時の、そういう気持ちです。小さい頃は知らなかった。生まれた時から当たり前のように与えられてきた愛や好意を、離れてみて初めて知るときの気持ちは、たぶん“感謝”なんだと思うんですけど…ちょっとは大人になったかなって、帰省して思いました。