Vietnam Report vol.2

メコンデルタ!

帰国しました。3度目のハノイと初めてのホーチミンをレポートしまうす。

ハノイ
もう3回目なのでおぉ懐かしのハノイ、という感じになってきました。冬は曇り続きなんですね。でもホアンキエム湖の周りの旧市街は変わらず魅力的。無数の路地に無数の商店。新市街と違って人の身の丈に合わせてできているのがなんとも散策しやすい素敵な場所です。
今回は社交ダンスをやるようなディスコに連れて行ってもらいました。社交ダンスなんてできねーずら。だけどベトナムでは結構主流らしい。「授業で習った」と学生が言ってました。

ホーチミン廟(Hanoi)
ついに行った!ホーチミンさんが、要は冷凍ミイラとなって生前の姿を残しているのだ!中国の毛沢東も同じように保存されているけど、社会主義国っていうのはどこもそうなんですか…。ずーっと並んで建物に入っていくと、ひんやりした部屋に眠るホーチミンがいて、その前をみんなで列を成したまま通り過ぎるんだけど、えー!ちょっと軽々しくない!?って感じ。外国人観光客だけでなくベトナム人も普通にホーおじさんを見ながら通り過ぎていく。ホーおじさぁああん。

ホアロー収容所(Hanoi)
書くのも気が重い。というくらい気持ちの悪い場所でした。もともとは1896年にフランス政府によって建てられた監獄で、その後ベトナム人民軍の捕虜収容所として使われ、さらにベトナム戦争中は米軍捕虜も収容されていた場所で1993年の完全閉鎖後、1997年一般公開されたのだそうです。独房や集団収容所やギロチン台なども展示されています。まじ気持ち悪くなるし頭痛くなるし、忌まわしさ満載な場所です。もちろん幽霊は出るそうですが、そんなこと言われずとも行けば、人間の怨念とか恐怖とか、また残酷さとかがその場所にこびり付いて渦巻いていることがすぐ体感できます。
でも収容者だったベトナム人による手記は感動もの。本当に、長く戦い続けてきた国なんですね。独立戦争時に“Noone can kill the intelligence”という一文を残して散った命を、今ここで悼むことが供養になればいい。…と思ったがしかし!もう二度と行きません!

ホーチミン
暑い暑い。2月でも毎日30℃を超える熱帯地方。ハノイとは気候も人も違うというのは本当でした!経済が発展しているので街が大きいし交通量も多いし、またホーチミンの人は最初から人あたりが良く、AIESECに興味を持ってくれる学生も多かったです。食べ物は甘いものと魚介類が豊富、という印象。

ベンタイン市場(HCMC)
アジアの青空市場というよりは、バザールっぽい感じだと思います。実際のバザールは見たことないんだけど。建物の中に小店群がごちゃっとあってなんか迷路みたいになってる。服や靴・帽子・雑貨の他に飲食店や魚屋・果物屋なども並んでます。むんむんとした熱気と臭気を気にしなければかなり楽しい。私はここでサンダルと帽子、そしてなぜかTiger Beerのロゴ入りTシャツを購入。このTシャツ、どのシチュエーションで着たらいいのかしら…未定。

メコン・ツアー(HCMC)
メコン”とはタイ語に由来していて“ワニ川”の意味だそうです。でも「ワニいないょ」ってツアコンのおっさんは言ってました。ミャンマーラオス・タイの国境線を成し、その後カンボジアを通ってベトナムに抜ける大河メコン。そんなメコン川を見るべく、一日ツアーに参加。楽しかったー♪何をするかというとボートに乗って熱帯っぽさを満喫する、だけなんだけど。まぁ、一日かけて南の太陽で頭クラクラさせながらまった〜り熱帯林をクルーズするっていうのが醍醐味よ。

Highlands Coffee
私は「ベトナムコーヒーは香りだけで十分」と思っているので、かねてから「この国はベトナムコーヒー以外のコーヒーは存在しないのか」と心配していたのですが…ついに普通のコーヒーを見つけました!しかも大チェーン店だった!やったぁあよかったー。これで心置きなくベトナムでも暮らせます!

旅人たち
私達が泊まる安宿街にバックパッカーは多い(というか、そういう人しかいない)ですが、スコットランド人のケイティーさんと、日本人のトモさん、そしてこれから一ヶ月半アジア周遊旅行をせんとする佐野くんに出会いました。
ケイティーさんは英語教師をしながらアジアを転々としていてベトナムに住んで1年になると言っていました。人生は短いから、こういう風に暮らしているんだよと言っていました。Haruki Murakamiの小説がとても好きと語っていた。前も言われたことあるんだけど外国人にも村上春樹ファンは多いのね。
トモさんはオーストラリアでワーホリしてインド・タイなどをまわってベトナムに来たという32歳のバックパッカー。インドの安宿で無数の蚊&巨大ゴキブリたちと闘った夜のことやら、タイの首長族が自分の写真バッヂ・ブロマイドを観光客に売っている話やら、笑いました。それにしてもこういう人たちは“享楽的に生きている”というべきか、それとも“真剣に生きている”というべきかしらん?いや、他人の生き方に正当な判断をつけることはできない、のだった。ですよね。
ちなみに佐野くんは、実はAIESECをやっている東大生だった。こんなところで会うとは。これから1ヶ月半中国北上の旅をするのだそうです。でも今は毎日ホテルで学校のレポート書いてるって…。笑

ハノイでの再会と、ホーチミンでの新しい出会いに乾杯!

◆写真→http://photos.yahoo.co.jp/a_asamijp2