be happy

おじちゃん。でかい

なんとなく韓国がらみ。「韓国で反日感情を感じたのか!?」ときかれれば、わずか2日間の滞在では全然感じなかったです。むしろ、親切なおじちゃんとおばちゃんには出会ったし、テスト期間中の大学生にはお世話になりました(笑

反日(もしくは反韓)感情について考えてみると、韓国人に反日感情があるというだけで全ての韓国人を敵視できる日本人がいるのは理解できないし、日本の戦後外交に反発する感情を全ての日本人に当てはめてしまえる韓国人がいたとしたらそれも理解できないところです。そういうのって、かなしいですね。
なんでそんな括り方ができるんだろうと思うのですが、経験の問題なんじゃないかと思うんです。ある国に対する反対感情を一元的に全ての個人に当てはめてしまう人は、もっと相手の国の人たち一人一人と出会って知り合わなくちゃいけないんです。いい大人が、国境を越えた関係になると外交政治上の意見と個人的な人間関係を混同してしまうというのは、相手国の人との個人的な関係を築く経験が極端に不足しているせいだと思います。もっともっと、肌で感じあえる近さのコミュニケーションをとっていかなきゃね。好きになれない韓国人日本人もいるだろうけど、気が合っちゃって「やばいいいやつじゃん!」って思える人にだって出会えるはずだもん:-)

それから歴史問題といわれているところについては、私たち日本人は韓国の人たちがもともとは“靖国A級戦犯を祀ったこと”“首相の靖国参拝”に怒っていたわけではないということをちゃんと認識しないといけないかなって思います。韓国人はもともとは“日本の朝鮮植民地政策”に対して怒っていたし、その後の“日本の戦後外交”に怒っていたわけなんだから。日本が戦争中に朝鮮に対して恥ずべき事を行った事実を反省するのもそうですが、とにもかくにも日本が戦後の対応に失敗した結果、今のような問題の混乱を招いたのだという責任を日本人は自覚してから意見しなくちゃいけないと思います。
逆にいえば韓国の人には、“靖国A級戦犯を祀ったこと”“首相の靖国参拝”は両国の戦争問題についての根本的な論点ではないということを自覚した上で意見してほしいです。

お互いの、出処の異なる感情から成って立つような問題について正当な議論を進めることは不可能だと思うので、政治・個人に関わらずすべての場において同じ前提を共有できる過去の事実問題においてだけ議論を進めてほしいと思います。いろんなところで感情的な要素が絡む両国の問題をどうやって解決できるのか、その解決の方法は私にはわからないけど、少なくとも無用な混乱・複雑化を避ける努力は一人一人がしなくてはいけないと思うのです。

とにかくとにかくソウルはいい所です!