月夜について

月です。

今日(20日午前2時)は満月です。それで月の話。

小さい頃は自分が歩くと月も一緒に動くように見えることをよく不思議に思ったものですが、これほど見ていてあきないものはなかなかない。なぜだかとにかく私は月があると、気をとられて電柱にぶつかるタチの人間です。満月の夜は事故が多いとか、満月の夜に馬がたくさん死ぬとかいう噂がありますが、まぁ馬のことは知らないけど、私も月に見とれて事故を起こすんじゃないかと思うくらい。

新潟の実家に帰ったのですが、東京に比べて月がずっと綺麗でびっくりしました。月の光が強くて、晴れた夜は木も草も道も月の光であふれます。本当に、サラサラと音がきこえそうなくらい静かで強い光を出すんですねぇ。ぃやぁきれいだなぁー。中学や高校の頃はよく、自分の部屋に寝転んで30分も1時間も、見えるあいだ中ずっと月を見ていたもんです。月光浴…都会っ子にはわかるまい、ぐふふ。ほんと東京にいると、月が見えても光は届かないのが残念ですね。

いま月の話をしていて思い出したのがインドのカジュラホ。“椰子の村”という意味を持つその村は、世界遺産があってちょこちょこ観光客が来るんだけど、ほとんど毎日停電が起こっていて、たぶんインドでもド田舎というやつです。衛生環境最悪。でもねでもね、それで停電になると月光に村が浮かび上がるの。もちろん世界遺産になってる古い寺院群もね。月夜に浮かんだ寺院の、時間を超えたような風景…今思い出しても言葉にならないなぁ。いやぁでもそこへきてホテルの屋上で酒を飲むしあわせ!しあわせだー(った)!!

インド、行きたいなぁ。


The Moon Age Calendar 満月を月齢カレンダーで探そう
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アンデルセンの書いたきれいな寓話。都会人は想像力をたよって月夜を堪能する。べし。