ロンドン移住計画

ロンドン、イイ!

「自由気ままに暮らしてぇなぁ」
      と、いうのがわかちゃんのぼやき。

600円で何ができるか・・・を相談した結果、渋谷スクランブル交差点の観察、ということになったのでQ-FRONTの2階でコーヒーを飲みながらぼーっとしてると、隣で「安藤、30歳になる前にロンドンに行ってお店を開こう!」と言い出した。

w「ベトナム、台湾、中国なんかのアジア雑貨やアクセサリー、服、家具…とにかく自分達が気に入ったものを売るセレクトショップをロンドンでやろうよ!」
a「ロンドン寒いからやだ」
w「寒くないよ!“霧のロンドン”の“霧”は工場排気だもん!夏は湿度低くいし、冬も室内は暖かいしTシャツだよ!」
a「そっかー、でも食べ物まずいからやだ!」
w「彼らはそのへんには興味がないんだろうね…。だも食材はいくらでもあるから、おいしいのが食べたかったら作ればいいじゃん!しかもしかも、物価も高いって言われてるけどドミトリーはたくさんあるから一ヶ月光熱費込3万5千円くらいで住んでたよ。美術館や博物館はタダだし、クラブもチャージないところとかたくさんあるし、いろんな国の人がいるし、住みやすいよ!イタリアにも往復6000円で行けたし!フランスもドイツも日帰りできるよ!エジプトやトルコも安く行けるし!」
a「ロンドン、イイ!」

と、いうことで、すっかりロンドン人になる気満々になった二人。

a「じゃあどうやって準備するのだ?」
w「どうしたらいいの?」
a「そういう法律に詳しいロンドン人の友達を作る、ロンドンの大学院生にアルバイトとしてレポートを書いてもらって出店詳細を決める?それで・・・誰がお金を扱うの!?」
w「お店のためとなれば、やるよ〜!」
a「うふふ、超信用できない。でもまず軍資金がない」
w「やっぱ手に職があったほうがいいよねー」
a「ライセンスってやつっすか」
w「米国公認会計士・・・」
a「数字読めるの?」
w「KPMGの人たちを見る限り」
a「えっ?」
w「ワカもできるかも」
a「絶対嘘」

話半ばにして、この二人が組んだところでなんの強みも発揮されないということが判明。

a「好調に進んだらさ、美大生と組んで仕事できたらいいね〜。いっぱいあるでしょ?そういう学校。プロダクトアート。ネットとかで作品を募集して、いいアイデアがあったら学生と契約して商品化して売る。安くておしゃれなイスとか。カードみたいな小物でもいいし。」
w「い〜ね〜!いいよねぇ」

残金300円弱、それでも一日の終わりに夢ふくらむ会話。現実的じゃないかもしれないけど、“将来”って言ったときに就職の話しかできないのは寂しいから、こういう会話もいいよね、と思って帰りました。