まかぬ種は生えぬ

日本はいよいよ終わっている。
先日のサンデープロジェクト与謝野馨氏が、道路整備費財源特例法改正案にある「真に必要な道路整備は計画的に進める」という記述について意味を問われ「意味はない」と言っていた。
意味がない、とは、そんな訳はない。
「そういう(納得しない)人たちがいるから書いてあるだけ」という様な事を言っていたけど、もし本当に族議員をおとなしくさせる以外に意味がないのだとしたら、テレビでわざわざそんな事を言うだろうか。
番組を見ている族議員たちはそう言われて納得するはずがない。
だから族議員に対しては「あの発言にこそ意味はないんだよ。ああ言っておけば大衆は納得する。」とでも言っているに違いない。

さらに氏は、「自民党のシステムは上からではなく、下から上がってくるものだから」今回は急に天から降ってきた法案なのでうまくいかない、というような事を全く恥ずかしげもなく言ったけど、これもぶっとびものだ。
だったらいつも議員は何をしているんですか、与謝野さん。
政治局面から生じた修正が処理できないなんて国家システムとして異常なんだよ、与謝野さん。

まったく彼らは何のために政治家やってるんだろう、と本当に疑問に思う。
福田総理に批判的なのを良く思ってか、そういう与謝野氏のぶっとび発言を前にお手前やわらかな民主党の前田さんにも腹が立つ。たのむ、つっこんでくれ。

こんなことをしている間にも、地球は回っていて、世界は一層繋がりを強めていて、国際社会における日本の存在感・評価はますます収縮し続けているというのが問題だ。
日銀総裁が決まらなくて、道路特定財源一般財源化で揉めて、ガソリン税が失効して・・・これらの事象の先に、どういう日本の将来が待っているかを政治家はまず語らなくてはいけない。そして悪い将来を回避する、または10年後20年後あるいは50年後の飛躍のために、今成すべきは何かということを議論してもらいたい。
たのむ、本気たのむ。
私は「日本人です」といって、自分の国を誇れる人でいたいです。
(日本の鉄道の正確さはきっと世界一だと思っているけど。。)