ベランダの思いで

no title

去年の今頃わたくしは。
17階のベランダで、一人夜景を眺めていたのです。
夜の街はオレンジ色、ヤシの木も教会もオレンジで、緩慢な風が流れるホーチミン

毎日、いろいろな事があって、日差しが強くて、明日がわからなくて、でもすべて非日常でしかなくて、とにかく所属している場所がどこにもないっていう感覚。
たくさんの家があって、家族があって、人生があると知る。
けれどどこにも私は居ない。



あれはあれでしあわせでした。