nipponia nippon

帰国して感じたこと、その2。
『日本人は世界屈指のお祭り好き』疑惑。

ベトナム旧正月の“テト”が一年で一番盛大なお祭り。そしてテトといえば、その風物詩は花火。でも近年花火や爆竹は危険という理由で禁止され、ホーチミン市の打ち上げ花火予算も貧困層救済予算に化けてしまい中止予告、市民は伝統文化が失われると抗議中。テトの花火関連ニュースがテレビ・新聞を賑わせています。
そこで「テトの花火が見れなくて残念だなぁ」と、ベトナム人の友達と話していたときのこと…
友人「中止してほしくないなぁ、1年に1回しかない機会なのに」
私「え!?1年に1回!?他のお祭りでは花火打ち上げないの?日本は夏になるとほとんど毎日どこかで花火大会やってるよ」
友人「えー!」

その後はベトナム人からの質問攻め。どうしてそんなに花火を打ち上げるのか、1回の花火大会で何発くらい打ち上げるのか、打ち上げ花火のお金は誰が出すのか、日本では1年に何回祭りがあるのか…

うーん、日本のお祭りの数?お正月、節分、雛祭り、端午の節句、七夕、盆踊り、花火大会、神輿祭り…それにそれぞれの地域独自のお祭りや、クリスマス・バレンタインみたいな欧米から輸入されたお祭りもあるし、考えてみると毎月何かしら祝っているような。。

日本人って実はお祭り好きなのかも。

どれどれ、ということでQuo Vadisのスケジュール帳にあった“世界の休日”を見てみたところ、38カ国中、日本が1位で19日。ぉおお、多い。ちなみに日本の休日の特徴は、散在していること。他の国は、例えばベトナムのテトのように国を挙げた一大イベントが年に1度や2度あって、その周辺に休日が集まっていることが多いようです。

そういえばベトナムにいる間…

日本人は真面目
日本人は踊らない
日本人はお酒を飲まない

と、よく言われて(ベトナム人からではなく、ベトナム在住の欧米人たちから)「そうだね」と言っていたのですが、戻ってみると「はて?」と疑問に思うこともたくさんあります。

盆踊りをはじめとする「〜踊」の数は他の国に比べても多い方じゃないかと思うし、居酒屋文化もヨーロッパのパブ文化に匹敵するほど根付いてる気がするし、一気飲みコールに代表される宴会芸の発達っぷりだってなかなかのもの。実はイケてるのょ、日本のお祭り文化。

問題は文化をどのように捉えるかというところで、“Dance”とか“Party”とか、型をすべて欧米標準にしてしまうと日本の“踊り”“宴会”文化は規格外になってしまうだけなんじゃないかしらん。
確かに、日本の大衆文化って“オヤジくさい”し、ユニークだからたまに笑われるだろうけど、海外に出たときに日本人自身がそれを恥ずかしいと思って隠してしまうのは勿体ない!
と、案外お祭り好きな日本人を発見したり、オヤジくさい大衆文化を見直したりして、考えを改めている次第です。

あ、すみません、朱鷺(トキ)とは全く関係のない内容で。。