憂い在る美しさ

中央通りは今日もにぎわうのだ

お店が開店してすぐ、ホステスさんが一人やってきて。なにやらすこし憂い気な様子。お膳とビールを2杯、その間に小さな声でオーナーとすこし話をして、出勤していきました。その女性の普段を私は知りませんが、その時の彼女はとても素敵だったというお話です。

なにせホステス、笑顔は商売道具。でもその時の微笑みは、なにかあきらめが混ざったみたいに優しくて哀しくて、綺麗でした。憂い在る美しさ、だなぁと思ってほれぼれ。

それにしても、疲れたときに寄る場所があるっていうのはいいですね。その人はきっと深呼吸をしにお店に来たんだろうと思うのです。ほんの短い時間でも、ボロボロになったときに駆け込める場所があれば、息が抜けて日常に戻れる。ような気がして。